「カラー剤を流すまで時間が長い。」「パーマ液を流すまで時間が長い。」
いつもより施術時間が長い気がするけど、専門的なことなのでわからないという経験はありませんか?
美容室の施術時間はメニュー表に明確に記載されていません。
予約をしても所要時間がわからないと、何時に終わるかわからないです。
また、自分が想定した以上に、施術時間が長いこともあります。その結果、予定が立てられず、時間を損します。
この記事では、美容室の各メニューの平均的な施術時間と、所要時間が長くなる要因について美容師が解説します。
施術時間の目安がわかるので、予定が組みやすくなります。また、いつもより施術時間が長いと感じた場合も対処可能です。
美容室の各メニューの施術時間目安
美容室メニュー施術時間目安 | ||
---|---|---|
施術時間目安 | カット込み | |
カット | 30~60分 | |
カラー | 60~90分 | 90分~120分 |
パーマ | 60~90分 | 90~120分 |
デジタルパーマ | 120~150分 | 150~180分 |
縮毛矯正 | 120~150分 | 150~180分 |
トリートメント | 30~60分 | |
ヘアセット | 30~60分 |
同じ施術内容でも髪の長さや髪質により施術時間が変わります。
メニュー毎の施術時間はどのような要素で変わるのか、次項から紹介します。
カットは30~60分シャンプーの有無で変わる
カットはお客様の髪の長さや毛量で施術時間が変化します。
さらに、シャンプーの有無やドライヤーでの仕上げ作業が施術時間に加わります。
ロングヘアーはショートヘアーに比べ、シャンプーとドライヤーの時間が20~30分長くなります。
ミディアムヘアーは15分程長くなります。
カットにはシャンプーや仕上げが含まれているメニューもあります。
カットとシャンプーと仕上げで45~60分、ドライカットなら30分です。
ドライカットのみで整える程度なら15分で終わることもあります。
前髪の部分カットは10分程です。
美容師のスキルでもカットの施術時間は変わりますが、60分以内には終わります。
低価格帯のサロンのカットは、10~20分の施術時間です。そのため、シャンプーやブローは別メニューになり、料金と時間が追加されます。
カラーは60~90分染める部分や色味で変わる
カラーの施術時間は、根元染めか全体染めかにより変わります。
カラーの施術時間の目安は60~90分、カット込みだと90~120分です。
髪の染まりが悪いと、薬剤を再塗布するため時間が長くなります。
根元を染めるだけのリタッチなら60分、毛先まで全体を染める場合は90分です。
カットも含めると、90~120分の施術時間になります。
カラーカットで来店する場合は2時間~2時間半予定を空けておきましょう。
カラーとカットは同じ日に施術した方が所要時間が短くなります。
シャンプーの回数が1回で済むので、時短になり料金も安いです。
パーマはカット込みで90~120分
パーマの施術時間の目安は60分~90分、カット込みで90分~120分です。
パーマはカットをする場合がほとんどなので、カット込みの施術時間を目安にしましょう。
髪に巻くロットの本数や工程で所要時間が変わります。下記のような、強めのパーマは施術時間が長いです。
- ロットの本数が増える(ショートヘアーに細いロットを使用する)
- ロットの大きさに対して巻く髪の長さが増える(ロングヘアーを毛先から根元まで巻く)
ツイストパーマやスパイラルパーマなどは、ロットの本数が多くなると3時間以上かかります。
デジタルパーマはカット込みで120~150分
デジタルパーマは通常のパーマと違い、専用のロットや器具を使用します。
熱を当てる工程と薬液を塗布する工程が増え、施術時間が長くなります。
そのため、パーマに比べて料金が高めです。
縮毛矯正は120~150分 髪質・長さが影響
縮毛矯正の施術時間の目安は120~150分です。カット込みで180分になります。
縮毛矯正は髪の長さや髪質で施術時間がかわります。
髪のクセが強い、髪が長い方は下記の工程時間が長いです。
- 薬剤の塗布・浸透時間
- 髪を乾かす時間
- ヘアアイロン作業時間
縮毛矯正は美容室のメニュー中で施術時間が長いです。
トリートメントは30~60分
トリートメントの施術時間の目安は30~60分です
髪の長さや、トリートメントの種類により所要時間が変わります。
トリートメントは複数回塗布する製品もあります。
トリートメントを塗布後、放置する時間よりも、トリートメントを髪に塗布する回数が施術時間に影響します。
ヘッドスパを同時にする場合も時間が長くなります。
ヘアセットは30~60分
ヘアセットの施術時間の目安は30~60分。簡単なセットはであれば、10~30分程度です。
結婚式や成人式のアップスタイルなど、ヘアアレンジをする場合は60分くらいになります。
事前に施術時間と内容を確認
美容室で施術時間が長いと感じるのは美容師の説明不足が原因です。
施術時間はカウンセリングや予約の段階でお客様に伝える必要があります。
メニューの説明をしても、時間の説明が抜けていることは多いです。
何時間で終わる予定なのか確認してから施術を受けましょう。
施術時間と内容を把握すれば、進行状況がわかります。
追加作業や適切な待ち時間かどうかも判断できます。
施術時間がいつもより長いと髪にデメリットも
美容室で施術時間が大幅に長いことがあります。
施術時間が長いことはお客様にデメリットです。時間が無駄になるだけではなく、髪にも悪影響があります。
下記のように髪に薬剤を使うメニューでは、施術時間が長くなりやすいです。
- カラー
- パーマ
- 縮毛矯正
- デジタルパーマ
薬剤を塗布してからは、髪質により効果が表れる時間が違います。
しかし、個人差があるとしても10分の範囲内です。
薬剤を髪に塗布した状態で必要以上に時間をおいても、意味がありません。
薬剤は時間経過とともに効果は弱まっていくからです。
カラー剤塗布後30分以上の放置は効果が低い
カラー剤は、薬剤を作ってから30分以上経過すると、ほとんど効果がなくなります。
そのため、発色が早い寒色系は20分、やや遅い暖色系は25分程度の放置時間が適切です。
30分以上放置しても、メリットはありません。いつもより放置時間が長いと感じたら、あと何分でシャンプーするのか美容師に確認しましょう。
カラー剤の再塗布もなく、明確な理由がないまま30分以上経過している場合、美容師や美容室の身勝手な都合が原因です。
- 手が空いているスタッフがいないのでシャンプーできない。
- 他のお客様と掛け持ちをしていて、手が回らない。
上記の内容は予約管理、スタッフの人員配置や経験不足が原因で、無駄な待ち時間が発生しています。
施術時間短縮はサロンとお客様にメリット大
美容室の施術時間の目安を知ることで、お客様はその後の予定が立てやすくなります。
施術時間が目安より大幅に長くかかる場合は、髪への負担が増えヘアスタイルに影響が出ます。
来店時やカウンセリング時に施術内容と流れを確認し、担当の美容師から作業時間を確認しましょう。
無駄に時間をかけられていないか判断できます。
しかし、美容室では施術時間の他にも下記のような時間が発生します。
- 受付
- カウンセリング
- 会計
- 待ち時間
施術時間が目安のとおりでも、滞在時間が長くなるのです。
来店時は予約を入れ、時間に余裕を持つことで、美容師の施術もスムーズに進行します。
お客様も予定通りに施術が終わりるのでメリット大です。
>>>【美容室のカウンセリング】苦手を克服するための上手な伝え方
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